舞いあがれ(2022) 第6週 スワン号の奇跡 前半編(第26、27話)

出典:https://www.nhk.or.jp/maiagare/

前半と後半でテイストがだいぶ違う第6週(第26-30回)。

前半は、舞ちゃんがパイロットとして人力飛行機の世界記録に挑戦する青春物語。後半は、舞ちゃんの新しい夢と幼馴染3人組のひき交々。

まずは前半から。舞ちゃんが所属するサークル「なにわバードマン」が挑戦する人力飛行機のエンジンはパイロットである舞ちゃんの脚。飛行機大好きな人たちが集まったサークルは、サークルというよりもはや部活。恋愛より自分が作った人力飛行機が大事な人達。そんな人達の思いを背負った舞ちゃんの挑戦に、引き込まれる視聴者の私たち。世界記録を更新して欲しい!というより、舞ちゃんはじめ、なにわバードマン達の願いが叶ってほしい、喜んでる姿を見たい!とそれくらい、なにわバードマンメンバーみんなに感情移入できた私たち。

 この記録飛行機当日を迎えるまでに、色々ありました。イカロスコンテスト(ようは鳥人間コンテスト)の書類審査の落選→目標を飛行距離の世界距離更新に変更。テスト飛行で飛行機大破及びパイロットの怪我による戦線離脱。→残り2ヶ月のところで舞ちゃんがパイロットに就任。飛行機設計担当の刈谷先輩の離脱→舞ちゃんの説得により復帰。という紆余曲折がありました。羅列してみて、一つ一つが大きめの問題で、飛行断念の理由としては充分ですね。

 飛行挑戦前日のたこパでの会話がよかった(26話)。由良先輩(パイロットをやるはずだったが怪我で断念)が言いました。明日このスワン号が飛ぶのが“奇跡やわ”と。設計担当の刈谷先輩 “奇跡なんかじゃない。このメンバそれぞれがきちんと仕事をしたから当然のこと。ただ、そんなメンバが集まったことが奇跡だ”と。うんうん、上に挙げた問題を乗り越えられたのはやはり、それだけの人が集まったからなんだ。

 そんな中迎えた当日の朝。舞ちゃんのお母さんめぐみさん(永作博美さん)が東大阪の空を見上げて、琵琶湖にいる舞ちゃんの挑戦に想いを馳せるシーンもよかったです(27話)。最初の数週間で幼少期の舞ちゃんを見てるからか、私自身も親だからなのか。朝ドラってこう言うところに感動ポイントありますよね。初めて見たらなんてことないシーンなんだけど、毎日の積み重ねで泣けるっていう。私も伴走してる気になってるのかな。

 もう一つ27回で好きだったのは、当日なにわバードマンのメンバが舞ちゃんに声をかけていく所。これで最後なんだ、って思ったら私が泣けてきた。由良先輩、刈谷先輩、主要メンバーの声がけが映ってましたが、きっと他のメンバも声かけたはず。舞ちゃんがコックピットに入って準備万端、さあ始めようという合図の時に、部長の鶴田先輩の声がけにキュンとしました。いつも優しい鶴田先輩がこの緊張感の中、今までで一番優しい声で「岩倉、大丈夫か?」と。鶴田先輩いつも優しくて良いこと言ってるのに、その後刈谷先輩がもっと良いこと言っちゃうから良いとこ持ってかれちゃうんだけど、この日は鶴田先輩が一番かっこよかったです。演出的には特に意図してなくて、私が勝手にキュンとしただけだと思うけれど、見れる方は是非見ていただきたい。

 テスト飛行の時よりも明らかに気迫が2倍くらいになってる舞ちゃんの掛け声の後、スワン号は離陸した。こんなにもシンプルだけど大きい作り物が空を飛べるの?と心配になる。でもゆっくりガタガタと車輪が地面を離れた瞬間は心が躍ってしまう。飛行するスワン号を見たなにわバードマン。玉本先輩がみんなが思っているであろう気持ちを言葉にした。“きれいやで、ほんまきれいや”。舞ちゃんも、自分が空を飛んでるという事実に喜びを隠せない。

 結局、世界記録15.44キロへの挑戦は、3.5キロで終わり、うなだれる舞ちゃん。由良先輩が「10分も飛べたんやで」と声をかける。刈谷先輩も「このフライトの為に全てをかけられたことを誇りにおもう。スワン号をお前に任せて良かった」。記録を更新できなかった悔しさを表に出し続ける人はいなくて、達成感で喜びいっぱいの一同。舞ちゃん胴上げまでされてました。挑戦出来たことが尊い、みんなの幸せだったんだと。視聴者が観たかった、なにわバードマンが喜ぶ姿が見れて大満足!

なにわバードマンの世界記録挑戦でだいぶ文字数入ってしまったので、後半は別記事にします。

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